dの日記

2023年50歳になる男の日記

受け入れると言うこと

9月8日、国内最高峰のバイクレースである全日本ロードレースにおいて、またしてもアクシデントが発生しました…このニュースを知り、私は大変ショックを受けています。

毎年誰かが命を落とす現実に直面するたび、胸が詰まり言葉が出ない。

以前もブログで触れたように、私もかつてレース活動を行っていました。今では観戦側に立ち、地方選でのサポートを通じて現場の緊張感を感じています。その緊張感は日常では味わえないもので、レースの迫力やライダーたちの強烈なオーラが五感を刺激し、時には人生のエネルギーとなることもあります。

しかし、こうした事故が起こるたびに、「モータースポーツとは一体何なのか?」と自問せざるを得なくなります。人命が失われる場面に立ち会うと、それがどこか別世界の出来事のように感じてしまうのです。

◇例えるなら、スペインの闘牛

スペインの闘牛を例にとると、そこでも闘牛士が命を落とすことがあります。それが国技であり文化的な背景があるため、人々はそのリスクを受け入れて観戦していると感じます。観客の中には、その危険さも含めて楽しんでいる人もいるのでしょう。しかし、バイクレースの現場で人が亡くなるのは、やはり受け入れがたい現実。

◇スタート時の事故の恐ろしさ

特にスタート時の事故は恐ろしいものです。最前列に並んでいるライダーに、後ろの方から加速してきたライダーが突っ込む状況を想像してみてください。 その衝撃は計り知れません…これは、クラッチのミスやスタートの失敗ではなく、エンジンストール(停止)が原因で発生することが多いです。現代のレースマシンには、こうしたエンジン停止を検知する装置が必須だと強く思います。GPSなどでエンジンストール車両を検知できれば、スタートを中断できる)

過去にもこのような事故が、地方選から全日本選手権まで何度も目撃されてきました。 30年前と同じスタート方法が使われていますが、テクノロジーの進化に伴い、安全性をさらに高めるべき時が来ているのではないでしょうか。

◇緊迫したスタート時の空間

バイクレースにおいて、スタート時のグリッドに立つ瞬間の空気は、どのレベルでも独特の緊張感があります。そこに止まっている車両があるなどとは、想像もできない状況です。しかし、それが盲点となって事故が起きている。

◇リスクを受け入れるスポーツなのか?

結局のところ、モータースポーツはそういうものなのかもしれません。リスクが伴わないものは何もないのです。それでも、命だけは失ってほしくありません。ライダーたちには、その後の人生を失うことなく次のステージへ進んでほしい。これは、私の勝手な思いかもしれませんが、バイクレースで命を落とす人たちに対して強く感じることです。

◇このままだと国内レースは消滅するかもしれない

私たちの世代は、レース業界が黄金時代を迎えた時代を知っています。当時、走り屋やミニバイクからステップアップしてレースに参戦する若者が多くいました。しかし今、その流れは消えつつあり、次世代のライダーたちもまた、アクシデントの多発に直面しています。

チビっこライダーの親たちは、こうしたアクシデントを見てどう思うでしょうか?かつては憧れのスポーツだったバイクレースが、今では命を懸けた危険な挑戦として見られているかもしれません。

◇テクノロジーで未来の安全を

だからこそ、現代のテクノロジーを駆使して、安全性をさらに向上させる時です。バイクレースが再び「かっこいい!」と憧れられる存在になるためにも、未来を担うライダーたちが安心して挑戦できる環境を整えてほしい!

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9/8 sugo選手権でのお手伝い。 曇りから小雨が降ったりと、不安定な天候。好成績のライダー、次戦に意気込むライダー転倒もなく終われて良かった。

反省会はサラダメインで🍺