福島駅伝は、1989年から続く「福島県市町村対抗県縦断駅伝競走大会」です。福島県を縦断する全行程200キロ以上の道を、各市町村の代表選手たちがタスキを繋いで走るこの大会は、まさに地域の誇りをかけた熱い戦い。そのゴール地点である県庁を、仕事中に通りかかるたびに感じるのは、応援する人々の熱気や地域全体の一体感でした。
母と駅伝
駅伝といえば、私の母は昔から駅伝やマラソン中継をよく観ています。特に年末年始の箱根駅伝や、福島駅伝のような地域の大会は欠かさず観ていました。ランナーの苦しさにも見える表情を見て何が楽しいのだろう⁈
他のスポーツと比べてどこが見どころなんだろう…私は見応えがあまり感じないスポーツと捉えていました。
つい先日、「駅伝のどこがそんなに面白いの?」と聞いてみましたが、返ってきたのは曖昧な答え。「よくわからないけど、走る姿を見るとつい応援したくなるんだよね」という母の言葉に思わず笑ってしまいました。
でも思い返してみると、母は祖母と2人で私と妹を育ててくれた人です。その日々の中で、駅伝を走る選手たちのひたむきな姿やタスキを渡すときの緊張感が、母の頑張る力になっていたのかもしれません。
言葉にはならないけれど、あのランナーたちのオーラが、母の心に何かを残していたのだと思います。
福島駅伝の特別さ
福島駅伝には、福島県内の地形や地域性が色濃く反映されています。山間部のアップダウンで見せる力強い走りや、平地でのスピード勝負など、観る人にも地域ごとの個性が伝わる構成です。特に震災以降、福島駅伝は単なる競技を超えて、復興と地域の絆を象徴するイベントとして位置づけられるようになりました。
そう考えると、ずっと平坦な道路を走るわけじゃないんですね^ ^
今更ながら戦略や個人のパフォーマンスも重要なスポーツと感じています。
先日ゴール地点である県庁付近を仕事で通ったときには、狭い路地にまで警備員が配置され(この狭い路地に必要なの⁈くらいの人員配置)
更には市町村のマイクロバスがひっきりなしに到着していました。
地域の人々が一丸となって支えるその光景に、駅伝がどれほど愛されているかを改めて感じる。
家族と駅伝を楽しむこれから
母にとって駅伝は、「よくわからないけど、つい観ちゃう」もの。でもそれって走る人の姿に自然と引き込まれる駅伝ならではの魅力じゃないかって。
母が感じていたその感動を、次回は私も一緒に共有してみたいと思っています。
タスキを繋ぐ姿は、距離を超えて人と人を繋ぐ。
福島駅伝が持つその力強さを感じた日曜日でした^ ^

ふくしま駅伝とは | ふくしま駅伝【公式】第36回市町村対抗福島県縦断駅伝競走大会2024