今朝の新聞とテレビの報道番組で、群馬県のある郵便局が午前中の窓口業務を休止し、その分の人員を配達に回すというニュースが取り上げられていました。 この報道を見て、いよいよ「リアルな人手不足」が表面化してきたなと感じました。
これまで「人手不足」はいろんな業界で言われてきましたが、今回は自分が所属する郵便業界、それも実際に“午前の窓口業務を閉じる”という具体的なかたちで示されたことで、現実味がグッと増しました。

群馬県といえば、福島に住む自分が言うのもなんですが、いわゆる地方都市です。やはり、こうした変化は地方から始まっていくのかもしれません。
戦後の“人余り時代”に成立した全国配達網
戦後から2000年代初頭にかけて、日本は“人が余っている時代”でした。 だからこそ、全国隅から隅までまで、毎日配達するという郵便ネットワークが成り立っていた。
でも今は違います。 配達先は減らないのに、配達する人間がどんどん減っていく。 それは“限界集落”や“一人暮らしの高齢者世帯”の増加を見れば明らかで、もはや「無理ゲー」になっていく
「オールマイティ路線」は限界。今こそ舵を切るべきでは?
今のまま、何でもできる“オールマイティな郵便局”を続けていくのは正直、無理があります。 むしろ、「これはできるけど、あれはできない」というメリハリを付ける時期に来ているのではないでしょうか。
たとえばですよ
•郵便料金を値上げして、郵便物の絶対数を減らす
•配達地域を絞り、過疎地は週1〜2回に限定
•過疎地の方には、取りに来てもらう方向へ
•そのぶん、確実で高品質なサービスを提供する
こうした“思い切った舵取り”をしない限り、徐々に「これもできません、あれもできません」となり、業界ごと衰退していく気がしてなりません。
現場は疲弊している。上層部の“逃げ切り感”
同じ組織に属していて思うのは、上層部の人たちの“逃げ切り体質”です。 「俺がいる間は何とかなるだろう」的にしか目えない。 本質的な変革に踏み込まないまま時間だけが過ぎていく。
配達するプレイヤーは確実に減っているのに、何のビジョンも見えない。 「考えていないはずはない」と信じたいけれど、それが見えない以上、現場としては不安だけが募るばかりです。
おわりに
自分は福島の現場で働くひとりの配達員にすぎませんが、それでも今回の報道は「時代が変わってきた」ということを実感させてくれるものでした。
郵便局という大きな組織が、これからどう変わっていくのか。 その中で、自分がどう働き、どう備えていくのか。 他人事ではなく、“自分ごと”として考えざるを得ない状況に差しかかっていると、改めて感じた朝でした。