dの日記

2023年50歳になる男の日記

18歳の新入社員がやってきた

私がこの仕事に就いたのは、38歳のとき。 それ以前にも働いていた会社はあったけれど、この職場に入ったのはそのタイミングです。

最初に社会に出たのは1990年代初頭… あの頃は、周りもみんな同世代。いわゆる“団塊ジュニア”世代でどこへ行っても同じ年齢層がわんさかいた。 職場も学校の延長みたいな雰囲気で、「若い人が浮く」なんてことはなかった。 人口構成自体が横並びだったからこそ、自然と馴染める空気があったんだと思います。

でも今は職場の様子はすっかり変わった。

今年うちの職場にたった一人だけ、新卒の高卒社員が入ってきた。 18歳!そして配属先はまさかの自分の班。いやはや…恐れ多いというか、こちらの戸惑いの方が大きい。

ここ数年新卒なんて一人もいなかった。 そんな中で1人だけでも入ってくると、逆にその存在の大きさが際立つ。 「若者が少ない」なんて言葉じゃ片づけられない現実―― まさに“人口の逆ピラミッド”が、目の前にドンと現れたような気がした。

職場には10代どころか、20代すらレア。 メインは30代・40代・50代。 中には、90年代〜2000年代初頭の“いけいけ時代”を引きずった価値観のまま働いている人も多い。 もちろん、私もその一人だ。

パワハラ、カスハラといった言葉が浸透した今では、多少はマシになったかもしれない。 でも根っこの価値観が古いままの人間が多い職場で、たった一人の18歳がどうやってやっていくのか…いや、ほんと大変だと思う。

実際に本人とは、まだあいさつ程度しか交わしていない。 でも目つきもまだやんちゃで、話し方もどこか少年っぽい。だけど、自分の考えをしっかり持っていて、ハッキリ意見を言うタイプに見える。

正直悪くないと思う。むしろ、今の職場ではそのくらいの“強さ”がないとやっていけない。

ただ、一つ気になったのは、ある30代の同僚が言ったひと言。 「調子に乗ってるようなら、一回潰すからな」って。

冗談っぽく笑いながら言ってたけど、あれは半分以上本気だったと思う。 支配下に置くことでコントロールしたいっていう、“昭和的指導”がまだ根強く残ってるんだよね。 もちろん、それがすべて悪いとは思わないし、“甘やかさない”という意味では一理ある。 ただし、やりすぎたら若者を潰すことにもなりかねない。

彼にとって、ここが合わなければ辞めるという選択ももちろんアリだ。 無理に続ける必要なんてない。それも一つの人生。

でももしここで踏ん張れたら―― 今、この職場で唯一の若者というマイノリティな立場は、むしろチャンスかもしれない。 注目されるし、伸びていく可能性もある。

だからこそ自分としては、彼の挑戦を邪魔しない存在でいたい。 時にそっと背中を押せるような、そんな先輩でいたいなと思っている。