dの日記

2023年50歳になる男の日記

まるまつと団塊ジュニア 〜安さが正義だった時代を越えて〜

「まるまつ」で、一番安い定食を選ぶ…。

それは、かつての自分にとってごく自然なことだった。

 

20年前、私はいつも“白身魚のフライ定食”を注文していました。

特別に好きだったわけじゃなく、ただメニューの中で一番安かったから、

味の好みでも気分でもなく「安さ」で決めるのが日常だった。

 


今思えば、それは私の中に深く根づいていた“デフレマインド”の表れだったのだと思う。

 

 

団塊ジュニア世代として生きてきた

 

私は団塊ジュニア世代。親は団塊世代で、さらにその上は戦後の混乱期を生き抜いた人たちだ。

その影響か、子どもの頃からずっと、「もったいない」「贅沢は敵」「安さは美徳」といった価値観が空気のように身の回りにあった。

実際、今の収入は20年前と大きく変わっていません。

それどころか、社会保険料などの負担は着実に増え、実質的には手取りは減っていると言ってもいい。

だから「安いものを選ぶ」のは、当時の自分にとって“生きるための正しさ”だったのです。

 

「安いが正義」の日々

 

服、家電、スマホ、外食も選ぶ基準はいつも“価格”それが最優先。

たとえばまるまつで外食をするときも、メニューを広げて最安値を探す。

本当に食べたいもの、気分に合うものではなく、とにかく一番安いもの。

白身魚のフライ定食もまさにそうだった。

買い物も同じ。

「欲しいもの」ではなく、「安いから買う」

「似合うもの」ではなく、「とりあえず安いから着る」

 

そんな選択を繰り返していた20代、30代。

振り返るとそれは自分の人生の“質”を、自分で狭めていたようにも感じる。

 

 

経験にお金を使うということ

 

モノがある程度そろい、生活が整ってきた今、

私は「モノよりコト」つまり経験にこそ価値があると思うようになった。

旅、出会い、学び、そういった“こと消費”に、お金も時間もかけていきたい。

かつてバイクレースに情熱を注いでいたときのように、自分の心が動く瞬間に投資したいのです。

 

思えば、あの頃の私は普段の生活ではとにかく節約に徹していました。

すべてはレースに資金を回すため。。

ある意味で究極のメリハリではあったけれど、「楽しむ」という感覚は二の次だった。

 

 

「安い」には理由がある

 

賞味期限間近の食品、30km先のガソリンが安いスタンド、型落ちのスマホ

 

確かに安い。確かに得した気分にはなる。

でもその分だけ「制限」や「手間」や「違和感」もついてくる。

実際に遠くまでガソリンを買いに行くなら、そこで使うガソリン代と時間を考えると、果たして本当にお得なのか?

人生の“時給”に換算したら、意外と割に合わないことも多い。

 

そして、安く買った食材に“この日までに食べなきゃ”という縛りが生まれる。

そういったプレッシャーが、生活のゆとりを少しずつ奪っていく。

 

スマホにしても古いOSで反応が鈍く、パフォーマンスに悪影響が出るなら考えもの。

 

 

クオリティ・オブ・ライフ(QOL)を意識してみる

 

もちろん今でも、「安さ」に惹かれる自分がいる。

20年、30年と積み重ねた価値観はそう簡単には変わりません。

でも最近は「そればかりじゃ、人生がもったいない」と思うようになった。

 

少しだけ良いもの

少しだけ丁寧な時間

少しだけ背伸びしてみる経験

 

そういった“プチ贅沢”が、人生の質を上げてくれる気がしている。

 

 

デフレマインドとの向き合い方

 

これからの時代物価は上がる。

どうせなら価値あるものにお金を使いたい。

モノよりコト、安さより納得と満足。

 


安いものに囲まれていた過去も自分を支えてくれた事実、否定はしない。

限られた時間とお金を、より豊かな未来につなげていくために、意識していきたい。

 

そんなことを月曜の朝、まるまつのメニューを眺めながら考えていました。

 

f:id:desuke41:20250512110750j:image

“まるまつメニュー表”

‼️白身魚のフライ定食の値段、倍まではいかないけど上がったね〜