いつもお世話になっているライダー&チームの方のご厚意で、スポーツランドSUGOにて行われた全日本ロードレース選手権の事前テスト3日目(最終日)を、サーキット内から観戦させていただきました。
本番レースとは違った静かな雰囲気の中、各チームが淡々とテストメニューをこなしている姿が印象的でしたね。 ただタイムを出すための走行ではなく、それぞれに課題を持ち、セッティングを確認しながら、問題解決の糸口を探っている――そんな意図が見える走りばかり。
もちろん、無理をして攻めるような走り方ではありません。 あくまでも来週の本番に向けて、着実に「いい流れ」を作り、結果に結びつけるための大切な準備時間…そういう空気感です。 とは言っても転倒ありきのスポーツ…大きな転倒もありましたが、大事に至らずほんとよかった。
目についたのは、張り替えられた新しい路面。 グリップが大きく向上しており、明らかにタイムが縮まってきています、平均スピードも上がっているのが分かるほど。 ただ、それに比例して気になったのがエスケープゾーンの狭さ…以前から懸念しているところです
特に「やっちゃいけないコーナー」として知られる、3コーナー、SPイン、110Rの3か所。 ここで転倒すればマシンはまずダメージを受け、ライダーも大きなケガにつながる恐れがあります。 昔、自分自身もこのSUGOを走った経験があるので、本当に身にしみています。 今回のように路面のグリップが上がっている今、正直言って、もはやJP250など小排気量のスピード域にしか対応できないのでは??もうギリギリのレイアウトなんじゃないか?と感じてしまう。
走りの方は、テストならではの見方や楽しみ方もあります。 写真を撮る方にとってはマシンの細かな挙動や姿勢が見えやすく、観察に集中できる絶好の機会。 自分は“早い・遅い”くらいしか分からない素人寄りの経験者目線ですが、それでもふだんとは違う角度でライダーやマシンを眺めることで、新しい気づきが得られた?気がしますw
ピットを歩けばライダーとすれ違うこともあります。 でもこちらとしては“アイドルとファン”のような距離感を大切にしているので、基本的には話しかけず、静かに見守るスタンス。 ライダーって言わば“鋭いカッターナイフ”のような存在だと思うんです。真剣な目つきで歩く姿を見ていると、こちらも自然と背筋が伸びますね。
ひとつだけ誤算だったのは気温。 日が出ると暑いのですが、標高のせいか風が強くて、日陰やピット裏はかなり冷え込みました。 来週の本番レースに向けては、防寒対策も忘れずに準備しておこうと思います。 体調を崩してしまえば、せっかくの観戦も楽しめませんから。
そんなわけで、今日はライダーたちがマシンと向き合った“準備の日”であると同時に、 わたし自身にとっても“観戦のテスト”になった一日でしたね!