全日本ロードレースSUGO大会を観戦して、今さらながら気づいたこと
土曜日、SUGOで全日本ロードレースを観戦してきました。 一言で言えば——やっぱりレースは、自分の中に“生きて”いる。
気持ちが高ぶったのは、1コーナーで中須賀選手のブレーキングを見る瞬間。エンジンの回転数がちょうどレブっていて、合わせ込みがまさに芸術…『スゲェェ』。。
日曜日は全クラスの決勝がある。 天気も昼前には回復する予報で、盛り上がる一日になりそうです。
◇若い頃の情熱は、今もちゃんと自分の中にある
レース活動から離れ、情熱も一度は冷めた。。 それでも、あの経験は今も自分の“軸”になっている。
「モータースポーツに情熱を注ぎ、その世界で生きた日々」 たとえ今は別の道を歩んでいても、その時間があったからこそ、今の自分があると思えます。
確かにずっと続けられる活動じゃない。仕事になるのはほんの一握りです。 だからこそ、若い頃に夢中で打ち込んだあの日々には、特別な意味があったと思う。
◇「もう辞めた人」に持って欲しい責任
今レースの世界にいる人たちよりも、「すでにレースを辞めた経験者」の母数が確実に多い。 私もその一人。
でも思うんです。「辞めた人間」にも、“責任”があると。 それはプレッシャーでもないし、ましてや「また出場しろw」なんて話ではない。
サーキットに足を運び金を使い消費する事。 身近な人にレースの楽しさを語ること(注:オレはすごかった系の武勇伝ではない) それだけでも、ちゃんと意味があるんじゃないでしょうか!
◇かつての“氷河期”と、いまの“変化”
1980〜90年代、二輪モータースポーツはバブルの波に乗って黄金期を迎えました。 ですが私が活動していた2005年前後はまさに“氷河期時代”
観客は減り、運営側はお高くとまる印象もあった。 サーキット側は集客に苦戦し、ライダーやチームは夢と情熱で必死に食らいついていた時代。 マネタイズできるのは、ほんの一握りのトップライダーだけでした。
でも時代は変わりつつあります。 二世ライダー、育成環境で成長した若手、世界から戻ってきたライダーたち…。 彼らが巻き起こす新しい観戦スタイルには、確かな“風”を感じます。
たとえば、『アルティメットプラン』のようなファン参加型の取り組み。 高額チケットでコンテンツが詰まった内容、さらに距離が近くなった分、観る側も応援の仕方を選べる時代になりました。
◇“支える側”として、もう一度サーキットへ
自分が走っていた頃とは環境も変わった。 それでもレースの迫力、熱気に緊張感、 あの空気は、いつだって心を震わせてくれる。
モータースポーツは、もう「やる」ものではなくなったかもしれない。 でもいまは「支える」ことができる。
観ること語ることに、そして関わること。 私も数年前から少額ながらファンクラブやサポートクラブを通じて、応援しているライダーもいます。 現役時代のようにがむしゃらに関わることはできなくても、こうした形で“熱”を送り続けることはできる。
それにしても、人が操るマシンの限界ギリギリのライディングって、あれはもう芸術です、鳥肌モノ。 イケメンライダーが揃っているのも華やかだし、女性ライダーの活躍も目を見張るものがあって、純粋に「かっこいい!」と世代を問わず憧れを感じれるはず。
そして今回、現地では日本郵便がサポートする『JP Honda Dream Team』のグッズを手に入れました(社員証提示でゲット!) 真っ赤な応援Tシャツには「ONE TEAM, ONE DREAM」の文字。 その言葉通り、チーム一丸となって走る姿に胸を打たれます。
私は日本郵便の配達員として働いています、 自分の会社のロゴがサーキットを駆け抜けるマシンに貼られているのを見ると、自然と応援したくなるしどこか誇らしい気持ちにもなりますね(笑)
◇最後に
SNSでファンサービスをするライダーも増えたけれど、モータースポーツで“食っていける”世界ではまだまだありません。 でも希望の光が見えてきてるようにも感じる。
自分もかつてその世界にいたからこそ、今この時代にサーキットに通っているのもしれない。
「モータースポーツは、もう終わった話」ではない。 今も自分の中で生きている。
そんな思いを込めて、また観戦に行ってきます!