『速報』の違和感
Yahoo!ニュースを見ていたら、福島民報さんの記事が出ていました。「酒気帯び運転の疑いで、福島県警の巡査部長が停職処分。のちに依願退職」という内容です。
<速報>酒気帯び運転疑いで書類送検 福島県警巡査部長を停職処分(福島民報) - Yahoo!ニュース

我が家ではずっと福島民報を購読しています。地域の情報を得るにはなくてはならない存在で、日々お世話になっています。
そんな身としてあえて言うのですが、、
今回のこの報道、読んでいてどうにもモヤモヤしたものが残りました。
というのも、おそらくこの巡査部長、前の晩に飲んだお酒が朝になっても体内に残っていて、出勤時のアルコールチェックで数値が出てしまった…というケースではないでしょうか。朝食で“プシュ”とビール飲みます⁈前夜の酒、本人も「もう抜けてる」と思っていた可能性は高いです。
もちろん酒気帯び運転がアウトなのは大大前提。
それが原因で事故を起こせば、取り返しがつきません。それは理解していますし弁解の余地もありません。
でもここ最近、事故や実害がなくても「アルコールが出た」「それを職務中に指摘された」この時点で、即処分・即報道・即退職と、ダークサイドに落とし入れる流れにしか見えません。
特に今回のような警察官”という立場の人が対象だと、メディアの扱いが一気に“見せしめモード”になるのを感じます。見出しには「速報」の文字…。いやいやちょっと待ってよと。この「速報」って必要ですか???私にはオラついた報道にしか感じません。
◼️そこに見える“してやったり感”
足元をすくったぞ!とばかりに、「ほら見ろ、やっぱりやったな」という勝ち誇った空気。オラオラとまでは言わないけど、もう少し静かに、淡々と報じることはできなかったのかと思うんです。
この“吊るし上げ”の対象になっているのは、いつも決まって公的な職種やインフラ系の人たちばかりじゃないかと。警察官、郵便局員、バスの運転手、社会的信頼性や責任感が問われる立場の人ばかりが、チェック体制の中で「バレて」ニュースになる。
◼️一方で、地方ではマイカー通勤が当たり前
でも民間企業では、アルコールチェックなんて行われていない職場が大半です。正直なところ、前夜の酒が残ったまま出勤している人なんて、身の回りにだってそれなりにいるのでは?と思ってしまいます。
じゃあその人たちは問題ないのか?
チェックしてないから「なかったこと」になるのか?
事故さえ起こさなければOKなのか?
◼️“正しさ”の名のもとに、吊るし上げが行われている
「問題が起きる前に、問題の芽を見つけて吊るす」みたいな風潮になっている。目的と手段がすり替わっていないか?“歪んだ正しさ”が、誰かの社会的死をもって満たされているような空気に、私は強い違和感があります。
福島民報さんを攻撃したいわけじゃありません。
地域に根ざした新聞だからこそ、報道の一つひとつが持つ影響力は大きいと感じました。