dの日記

2023年50歳になる男の日記

街角で見かけた控えめな販売

配達の途中、街角で二箇所ほど同じような光景を見かけた。

障害のある方が作ったハンドメイド品を、NPOの事務所の前にテーブルを出して販売している。のぼりも立ててあるし人も立っている。形としては「やっている」のがわかるんだけど……どうにも控えめで、ギリギリ近づかないと気づかないくらい目立たない。

「やった感」というのか、販売の形だけは整っている。でもそこで足を止める人がどのくらいいるのだろう。なんだか申し訳なさそうな空気もあって、もったいなく思えてしまう。

聞いた話だけど、どこかの施設でサンダルだかスリッパを作ったときも、結局は身内や家族がごっそり買って終わったらしい。もちろんそれも一つの支え方ではある。でもそれだけでは「活動としてやりました」で終わってしまって、外の人に届かないのはやはり残念だ。せっかくの手仕事なら、知らない誰かが手に取って「いいね」と言ってくれる方が、作った人にとっても大きな励みになるはずです。

活動の目的が収益だけではないことは理解している。社会との接点や、外に出す経験に意味があるのだと思う。それでも、どうせやるならもう少し目にとまるようにしてもいいんじゃないかと感じます。

のぼりの位置を道沿いに寄せるとか、並べ方を工夫して「何を売っているのか」が一目でわかるようにするとか。ちょっとした工夫だけでも、通りすがりの人が「立ち寄ってみようかな」と思えるきっかけになる。

作った人も、売れたらやっぱり嬉しいだろうし、買う側にとっても「誰かの手作りを受け取った」という小さな喜びがある。単なる“やった感”で終わらせるにはもったいない。

次にその前を通ったら、今度は立ち寄ってみようと思う。小さな商品を一つ買うだけでも、その場に立っている人にとっては確かな意味があるだろうから。