金曜フリー走行を見ていて改めて感じたのは、やっぱり世界レベルのライダーのすごさです。初めてモテギを走る選手もいれば、1年ぶりに戻ってきた選手もいる。それなのに、いきなりぶっつけ本番で全開走行をしてくる。
とくに印象に残ったのが、高速S字の切り返し。最初は探り探りでラインを探しているように見えましたが、最終的には「これだ」という合わせ込みを見せてくる。勢いのあるキレのある切り返しに、トップライダーの格を感じました。
◇サーキットごとの“方程式”
世界のいろんなサーキットを走っているライダーにとって、初めてのコースでも「これはこういうコーナーだろう」という方程式が頭の中にあるんだと思います。だからこそ、未知のコースでもあえて攻め込める。
これは一般道や峠道を走るときにも近いものがあります。初めての道でも、過去に似たようなコーナーを経験していれば、ある程度イメージが浮かんでくる。元ライダーの自分にも、その感覚は確かにありました。
だからこそ、多くのサーキットを走ってきた経験がある選手は強いんだな、と観ていて実感しました。
