―上山の斎藤茂吉記念館で感じたこと―
最近意識しているのは、旅行や買い物の移動で訪れた地域で、学びの機会を意識しています。日本至る所に神社仏閣、「え?こんなところに!?」いや、ほんといろんなところにありますよね。意図的にでも偶発的でも、「これなんだろう!?」の興味からAIに投げれば一次情報はすぐわかる時代です。
その地域の偉人、言い伝えや伝説から気づきと深みを与えてくれる。スタンプラリーのように全て制覇するって話ではありません。
山形県上山市。2015年東北初としてオープンした「コストコ上山倉庫」。何度も訪れていますが、数分先にある「斎藤茂吉記念館」の存在には気づいていませんでした。
“アンテナを立てる”というのは、行動量のことではなく、心に余白を持ってちょっとした興味を持つこと。
20代30代の頃、資料館や博物館への課金って抵抗がありました。“過去見てどーすんの?”浅はかでした。
その数百円で過去の偉人の生きた方、頭の中を覗けるなんて…施設の管理維持費を考えても安い!!

音声ガイド、展示物の理解を深めるためには必須。
[館内撮影不可]

ぶっちゃけ“だれ?”ってのが正直なところでした。
医師で歌人、文化人のお友達も多く絵も描いちゃうスゴさ。
1万4千もの歌を書き、本職が養子から精神科医へ…明治から昭和の戦後を生きるって、自分には想像もできない。短歌が、その時代を生きた記録なんだろうと感じました。

斎藤茂吉(さいとう・もきち、1882年5月14日-1953年2月25日)は、山形県金瓶村(現・上山市金瓶)生まれの歌人・精神科医。伊藤左千夫門下として短歌を学び、歌集『赤光』などで名を馳せた。