Apple TV+ で配信されている映画『グレイハウンド』(2020年・アメリカ)を観ました。
トム・ハンクスが主演だけでなく脚本も手掛けた作品で、第二次世界大戦中の北大西洋を舞台にした海戦映画です。上映時間は約1時間半。短いながらも、息をする間もないほどのドキドキの緊張感で一気に引き込まれました。

役者の“演技”が試される映画
観ながら感じたのは、この手の映画は役者の演技力が問われるということ。舞台はほとんどが艦内。48時間、航空支援が受けれない海域航空。ドイツのUボートに囲まれた海の上で限られた情報の中、どう判断を下すか…その緊迫感を、ハンクスは表現しています。
派手な戦闘ではなく。「動かない演技」で人間の内面を描くタイプの映画だと思いました。ほんとプロの役者。
“見えない敵”
CGは現代映画らしく高品質ですが、見せ場はそこではなく、音と間の使い方。ドイツの潜水艦のシーンは恐怖を感じる音の演出…暗闇でのソナー音、無線のノイズ。それらがまる鼓動のように響いて、視聴者に心理的な圧を感じさせる。
ドイツの潜水艦Uボートが姿を現さないまま、じわじわと迫ってくるあの怖さ…「見えない敵」との戦い。
当時の潜水艦は、一度浮上して敵を確認しなければならなかったという歴史的背景を知ると、向こうも向こうでの危うさが伝わります。
まだレーダーも発達していない時代に、海図から距離を計算したり、作戦を立てるってすごすぎる。
艦長の「判断」が、すべてを左右する世界。
制作の背景とトム・ハンクスの意図
『グレイハウンド』の制作費はおよそ5,000万ドル(約70億円)ハリウッドとしては中規模ながら、艦橋や海上シーンのリアリティは圧倒的です。
トム・ハンクスは「派手な戦争映画ではなく、戦時下での責任と恐怖を描きたかった」と語っていて、なるほどそういう趣旨の映画なのかぁ。。
新型コロナの影響で劇場公開が中止され、Apple TV+ での独占配信に切り替わったという経緯もあるとは…。大画面で音響も本気なら、さらに現場感が増すと思います。
さいごに
戦争映画というより、「人間の信念、指揮官としての判断」を描いた心理劇でした。
劇場に観にいきましたね!『キャスト・アウェイ』では孤島に取り残されるという、孤独な演技。え?『プライベート・ライアン』にも出てた??今回、調べてみて知りました。