選挙期間中で、私たち郵便配達員は、選挙管理委員会から差し出された、候補者の顔写真が入った選挙はがきを配達している。
地区からは候補者が3人。そして選挙期間も短い。
配達していて感じるのは、やはり高齢者世帯に多いという印象だ。もちろん地域差はあるが、団地や住宅が広がっているエリアほど、はがきの数は多い。
今日は金曜日。普通郵便としては、実質的に今日が平日最後になる。
この時期になると「残留点検」という言葉が頭をよぎる。
選挙がらみの郵便物が残ってしまうことで、結果に影響が出るかもしれない…どうしても気を使う。
ふと思ってしまう。このはがき一枚で、気持ちは変わるのだろうか?
今の時代、情報はいくらでもある。テレビ、インターネット、SNS。アルゴリズムで、候補者の発言や街頭演説の動画、政策の話も自然と流れてくる。YouTubeを見れば、街頭演説で何を話しているのかも、簡単に確認できます。
それでも選挙になると、このローカルで物理的な「はがき」は、今も確実に存在している。
調べてみて知ったのだが、この選挙はがきは、候補者が負担して出しているものではない。
選挙管理委員会、つまり公費で差し出されている。別にひがみとか、そういう話ではない。ただ、その仕組みがわかってしまうと…冷めた感覚になるのも事実です。
勘違いしないでください!私はこの仕事をやりたくないと言っているわけではない。
仕事を放棄するという意味ではないし、請け負うのが嫌だという話でもない。
郵便事業が赤字だと言われている現状もわかっているし、国の制度の一部として、私たちが動いているということも理解している。
一通一通に対価が発生しているわけではない一方で、配達の正確さや、ルールの厳しさ、ミスに対する重みは、普段の業務と変わらない、むしろそれ以上に求められる。
もう少し、正規な形でキッチリ料金が発生し、その対価として業務が成立する仕組みでもいいのではないか!?
そう思ってしまうのは、現場にいる人間として自然な感覚だと思っている。
仕事として引き受ける以上、やることはきちんとやる。だからこそ、制度の側にも現場が受けている重みを少しは加味してほしい。配達しながら、そんなことを考えていた。

一方で、有権者としての私は昨日、期日前投票に行ってきた。今回の選挙は、正直かなり悩みました。
政策も見たし、ネットで調べた。AIも使って、いろいろ整理もした。街頭演説の動画も見たし、何を話しているか、どういう言葉を使っているかにも目を向けた。
それでも、最終的に決めたのは「人なり」だった。
もちろん政策は大事だし、政党やバックにあるものも無視はできない。ただ、今回の政策はどれもかなり抽象的。しかも似たり寄ったりに感じる。
中道にしても、自民党にしても、大きな違いは見えにくい。選挙だから仕方がないとは思うが、そこは引っかかった。
だから最後は、この人に任せてもいいかどうか。そこを基準にして投票した。
私達が配達する、普通郵便としての選挙がらみの郵便物は、一応ひと区切りついた。
とはいえ、選挙管理委員会や県関係の業務はまだ残っている。気は抜けません。
果たして…はがき一枚で人の判断は変わるのか?
それでも、このやり方が今も続いているということは、その一枚を頼りに判断している人が、まだ確実にいるってこと。
情報弱者、無党派層を狙い撃ちにするには…合理的なのでしょうか。
さらに不思議なのは、入場券が身分照明になるところ。これ虚偽で違う人が投票できちゃいますよね!マイナンバーや運転免許証、後期高齢者保険証など使えばシンプルだと思いませんか?このアナログな制度・・デジタルになると困る人がいるんだなと、毎回闇を感じます。