最近、Voicyで「薄利多売と厚利小売」についての話を聞きました。
生産人口が多かった1990年代から2000年代初頭、「安いことが正義」という価値観が当たり前。
私は当時、ガソリンスタンドで働いていたが、まさに安売り競争の最前線にいました。 そして今郵便局で働きながら、同じような薄利多売のモデルの中にいることを実感している。
ガソリンスタンドの薄利多売
1990年代、ガソリンスタンド業界は価格競争が激しく、「1円でも安く」が当たり前だった。 しかし、ガソリン自体の利益率は極めて低い。当時売れば売るほど赤字という状況に陥っていた。
薄利なガソリン販売 → 1リットルあたりの利益は数円…そして約半分は税金です。
競争による価格崩壊 → 安くしないと客が来ない…ほんと1円、2円の差で客数が違う。
利益が出ないのに仕事は増える → 現場の負担だけが増加…“これ入れて&交換して意味あんの⁈”的な油外商品をゴリ押しで販売。
結局、過度な安売り競争はその業界全体の首を絞めました。 その後、セルフ化や油外商品で高付加価値サービスへシフトすることで、生き残る道を探ることになった。 (認定工場での整備・確立された洗車技術・任意保険・クルマのリース販売)
郵便局も薄利多売の典型
そして現在、私は郵便局で働いているが、ここもまた薄利多売のビジネスモデルそのものだ。
2024年に値上げされたが、収益改善にはまだ課題が多い、そして次年度の赤字確定になっている。
定形郵便 → 110円 はがき → 85円 しかし、郵便物の減少を補うには不十分だと感じます。
◇特約ゆうパックの安売り → 法人向けの単価が低すぎる
◇無料の再配達 → 手間ばかり増えて利益は生まれない
◇人員不足と負担増 → 仕事は増えるが、人は増えない
郵便物の取扱量は減り(増えたら増えたで現場は回らない…)荷物の配送は増えているが、特約契約の単価が低く、結局働く人の負担が増すだけなのでは。
ガソリンスタンド業界が「安売り競争」の限界を迎えたように、郵便局も変わんなきゃダメでしょ! 大きい組織だから?信書の取り扱いはウチだけだから?そんな神話的な安心感は捨てたほうが良い。
まとめ
1990年代、私はガソリンスタンドで「薄利多売の限界」を目の当たりにした。 そして今、郵便局で同じ問題に直面している。 これで個人の収入が上がればなんて事ない。しかし私のような末端のプレイヤーの年収、マジで20年前といくらも変わっていません。
「安いことが正義」の時代は終わりだと感じる。これからは、「適正な価格で、適正な価値を提供する」ことが求められるのではないでしょうか!