年末の慌ただしい空気の中、郵便局の外務員としては、年賀状の元旦配達準備が佳境を迎える時期。
例年この時期は忙しいですが、今年はさらに厳しい状況になっています。
班員13名のうち、約半数がインフルエンザで欠勤中。先に感染した2名は復帰してくれたものの、全員が揃うのは早くても大晦日という有様です。これでは「元旦に届ける」という古い伝統的なミッションが危うい状況です。
班員が次々と散っていく中で、明らかに自分も喰らいました。 体調不良で(連れ込んだ公休)2日間休ませてもらいましたが、明日からは自分の意思で強行出社です。
完全には回復していませんが、今の人手不足を考えると「休むわけにはいかない」と思ってしまうのが現場の現実。
そして、もう一つ見逃せないのが、職場そのものの感染症対策の甘さです。 100名以上が作業する空間で、空気循環がどれほど行われているかすら不明。 換気システムがあるのか、外気を取り込む時間帯の設定がされているのかもわからない。これって普通に考えておかしいですよね?
手洗い・うがい・マスクはもちろん重要です。でも、それだけでこの規模の集団作業を支えるには限界があります。組織がコロナ禍で学んだ教訓を生かしていないとしか思えません。実質、感染症対策はゼロに等しい現状です。
さらに、昨年のコロナ感染や今回のインフルエンザも振り返ると、感染経路は明らかに「咳エチケットのないマスク無着用のジジイ達」だと考えています。いくらこちらが予防を徹底しても、周囲の行動次第ではどうにもならない場合もある。この環境では自己防衛を徹底するしかありません。
正直なところ、「転職したい」という気持ちが頭をよぎります。職場で健康を害するって、労働の対価より大切だと普通に感じました。
10月に郵便料金が値上げされたこともあり、お客様からはより高い期待が寄せられています。それ自体は当然のことですが、その期待に応えられる体制が現場には整っていません。人海戦術に頼る仕組みでは、こうした状況で対応しきれないのは明らかです。
それでも現場では誰もが精一杯動いています。年賀状を元旦に届けるという(昔のくだらない)文化を守るために。 ただ、私個人としては、この状況で考えざるを得ないことがあります。
「果たして、ここで働き続けることが自分にとって最善なのだろうか?」
全員が復帰して大晦日を迎えられたとしても、この過酷な環境に向き合い続けるには体力だけでなく、精神的な強さも求められます。ですが、その「強さ」をどこまで発揮すべきなのか。少し自分を守る選択肢も考えた方がいいのではないかと思い始めています。
読んでくださった皆さん、同じように働く中で限界を感じた経験はありますか? また、職場の感染症対策について、皆さんの職場ではどのような工夫がされていますか?
まずは明日から、現場に戻ります。