□復讐のレクイエム(紹介動画)を観て感じたこと
最近、ハリウッドで『機動戦士ガンダム』の実写版が来年から制作に入るというニュースを目にしました。 元祖ロボットアニメの象徴であるガンダムが、どのように世界中の観客に届けられるのか、興味深い。
一方、Netflixでは『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』という作品が配信中で、その紹介動画をYouTubeで観ました。 この作品は、一年戦争をジオン軍の視点から描いたアニメーションです。 「ガンダム=正義、ジオン=悪」という構図を一旦取り払うことで、戦争というものを別の視点から見る機会を提供してくれる、非常にリアリティのある作品だと感じました。
『復讐のレクイエム』を観て改めて感じたのは、戦争の現実の厳しさです。なぜ戦争は起きてしまうのか…そして人間は何をもって生きるのか、そうした普遍的な問いを投げかけてきます。 しかし同時に「ただ平和を願うだけでは守れないものもある」という現実も示唆されているように思うんです。
平和を守るためには、ただ「お花畑感覚」で夢見るだけではいけない。 たとえ島国であっても、侵略を防ぐには強さが必要です。そしてその強さがあって初めて、他者を侵略するような思想や権力を振りかざさない「バランスの取れた平和」を築けるのではないかと考えました。
これを現実世界に置き換えると、平和のためには「力」を持つことが必要である一方、その力をどのように使うかという哲学もまた不可欠です。これはきれい事では済まされないテーマなんじゃないかって感じます。
□ガンダムが教えてくれる現実世界でのヒント
ガンダムシリーズは、ロボットアニメというエンターテインメントの枠を超えて、現実世界での生き方にヒントを与えてくれる作品だと思う。 戦争を起こしてはいけないという警告も込められているのではないでしょうか。
子どもの頃に感じた「ガンダムかっこいい!」という憧れが、大人になってからは「戦争を考える」「平和の形を模索する」といった深いテーマに繋がっていく。これこそが、長く愛されるガンダムシリーズの魅力なのかもしれません。
□ハリウッド版に期待すること
ハリウッドの実写版『ガンダム』が、ガンダムシリーズが持つこうした深いテーマをどのように描くのか、とても楽しみです。ただ派手なアクションだけではなく、作品の核となる「戦争と平和」「人間の生き方」をしっかり表現してくれることを期待しています。
また、『復讐のレクイエム』は戦争のリアルさやその背後にある人々の苦悩を描いた作品ですが、こうした作品が増えることで、私たちもただ「楽しむ」だけでなく、何かを「考える」きっかけをもらえるのではないでしょうか。
私は大人になってから、戦争映画やゲームからは悲惨さ恐怖を感じ距離を置いていました。 エンタメとして感じられなくなっていた為です…ですが、より深く考え現実を見据えるためには適度に触れていく気持ちも必要。