dの日記

2023年50歳になる男の日記

「郵便配達員として考えるべき責任と組織の課題」

昨日の新聞記事で、郵便物を隠匿した配達員が郵便法違反の疑いで取り調べを受けているという報道がありました。

私たち郵便配達員は、差出人から受け取った郵便物を責任を持って受取人に届けるという重要な使命を担っています。郵便物の「放棄・隠匿」は、明らかな犯罪行為であり、社会的にも、自分の家族や周囲にも多大な迷惑をかける行為です。 これは絶対に許されるべきではありません。

社内ではこのような行為を防ぐために、定期的な教育や、抜き打ちでの持ち物検査やロッカー点検が実施されています。それにもかかわらず、全国のどこかでこうした事件が定期的に発生しているのが現実です。今回の事件も朝のミーティングで共有されましたが、詳細は不明であり、同じ郵便局という組織に属しているにもかかわらず、なぜそのような事態に至ったのかが私たちに伝わってこない体質がある。

◇新聞記事に感じた違和感

新聞記事を読んで、「郵便配達員=悪人」と感じた方もいるかもしれません。しかし、こうした報道によって、きちんと仕事をしている大多数の配達員までが悪く見られるのは非常に残念です。日本のメディアでは、一部の悪事が大きく取り上げられる傾向があり、これによって地域社会からの目が厳しくなることが予想される。

◇10代の若者と現場の課題

特に気になったのは、10代の若者がこの事件に関わっていたことです。犯罪行為だと理解していたはずですが、社会経験が少ない中で行き詰まり、周囲に助けを求められなかったのではないかと考えます。

若い世代は、成長過程にあり、狭いキャパシティで判断を下さなければならない場面もあります。そのような時に、組織や上司が適切なサポートを提供できていたのか疑問に思います。

また、若者がエネルギーに満ちているからといって、最も過酷でエグい配達地域を任せられていたのではないかと推測します。組織の管理体制も、弱者に対する配慮が足りなかったのではないでしょうか。

◇続く見せしめ文化とその影響

どんなに忙しくても、どんなに天候が悪くても、郵便物を捨てる行為は、自分自身の信用を傷つけ、社会で生きていく上でも不利になります。 逮捕され、裁かれることで、これを防ぐための統制が取れているのかもしれません。しかし、こうした見せしめ文化が続く限り、若者や未熟な人材が同じ過ちを繰り返すリスクは減らないと思う。

かつて私が勤務していた職場でも、横領や詐欺が発生しましたが、会社が積極的に起訴することはありませんでした。結果として、解雇され、ちょろまかしたお金は返済することになりましたが、組織としての対応が不十分だったと言うこと。

◇自分はどうするか

私はこの組織を辞めるつもりは全くありません。むしろ、この仕事が好きだからこそ、今回の事件を機に、自分自身の行動を見直し、組織全体としての改善が必要だと強く感じています。 自分の周りで異変を感じるアンテナを高くし、弱者に寄り添いながら、自分自身のメンタルを強化していくことが大切だと思いました。

今後、人手不足はさらに深刻になるでしょう。現在、私たちの職種は人海戦術に依存していますが、新卒者ばかりを採用するのではなく、社会経験のある中年以降の人材を積極的に採用することが、犯罪リスクを減らす一つの方法ではないでしょうか。やばい人も居ると思いますけど。

組織としても、このような視点から人材採用を見直し、より健全な環境を築いていく必要があると感じています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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