dの日記

2023年50歳になる男の日記

【机は買わない】猫と学びの境界線

 

猫たちと机と、学びの場所について

机を買おうかどうか、しばらく迷っていました。目的は読書と、パソコン作業ができるくらいのスペース。けれど最終的に出した結論は「机は買いません」でした。

自宅は静かで、エアコンも効いていて、集中するには悪くない環境です。ただ、ひとつ大きな問題があります。それは「やからキャッツ」…うちの猫たちの存在です。膝に飛び乗ってきたり、読んでいる本の上で寝転んだり、パソコンのキーボードを踏んでいったり。癒しであるはずの猫たちが、こと学びや作業になると徹底的に“妨害行為”を仕掛けてくるのです。

猫を嫌いなわけではありません。むしろ大好きです。でも集中して本を読みたいとき、考えごとをしたいとき、その愛らしい邪魔がどうしても耐えられない瞬間があります。そこで気づいたのは「学びの時間を確保するには、家では難しい」ということ。

結論はシンプルです。外で学ぶ。自宅には机を置かず、あえて外に出て作業や読書をする…そう決めました。

幸い、近所にはあずま支所の図書室があります。持ち込んだ本を広げれば、空調も快適で周囲も静か。自分のためだけに集中できる時間が流れます。またカフェも心強い味方です。コメダコーヒー、タリーズスターバックス。それぞれに独特の空気があり、ほどよい雑音の中で意外と集中できるのです。

Kindleを開けば電子書籍をどこでも読めるし、紙の本も持ち歩ける。パソコンやスマホがあれば、文章を書いたり調べ物をしたりするのも簡単です。昔なら「机に向かって勉強する」のが当たり前でしたが、今は道具の進化もあって、場所を選ばずに学ぶことができます。

「机を買わない」という決断は、単なる家具の話ではありませんでした。自分が本当に集中できる環境はどこなのか、どうすれば学びの時間を守れるのか。その答えを考えた結果が「外に出て学ぶ」という選択だったのです。

家は癒しの場所、猫たちとくつろぐ空間。学びや作業は外に出して、カフェや図書館を使う。そんな役割分担をはっきりさせたことで、気持ちがずいぶん軽くなりました。

もしかすると、外に出て学ぶからこそ得られるものもあるのかもしれません。新しい風景や偶然の出会い、場所を変えることで生まれる発想。猫たちの“邪魔”に背中を押される形で、そんな広がりを手に入れた気がしています。