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2023年50歳になる男の日記

行政の無駄が生む仕事と、それにぶら下がる自分

福島市後期高齢者向けICパスポート(ももりんシルバーパスポート)の配達が始まった。郵便局としては収益になるが、配る側として、私にはどうにも腑に落ちない。 勘違いしないでほしいのは、決して仕事をしたくないと考えているわけではありません。

令和7年4月からシルバーパスポート制度が変わります - 福島市

この施策自体が悪いとは思わない。 移動手段が限られる高齢者にとって、支援が必要なケースは確かにあります。

でも実態を考えると、福島市の高齢者はまだまだ車を持っている人が多いし、バス停まで歩くのも億劫なら、結局使わない人も多いのではないか⁈

さらに今回から利用上限が設けられた。 前回は無制限で、最も多い人は年間70万円(‼︎)利用したらしい。 個人間で利用の開きが大きく、制度として見直しが入ったのは当然といえば当然と言える。

しかし今度は上限が厳しすぎて、タクシーなら4〜5回乗ればすぐに使い切ってしまうレベルの金額。年間でその回数なら…実費でよくない??

「何のための制度なんだ?」と思う。

バラまく制度の運用には人手がかかる

こうした補助制度は、配るだけで終わりではなく、市役所側の手間も相当かかる。

・申請受付、審査、発行

・高齢者からの問い合わせ対応

・タクシー・バス会社との精算業務

タクシーの利用はマイナンバーを使用するが、登録手続きは窓口に出向いたり手間がある。 またバス利用には別のICカードを発行するという無駄な仕組み。 だったら、マイナンバーそのもので使えるシステムにすればいいのではないか?

そもそもマイナンバー制度は、行政手続きを簡略化し、無駄を省くために導入されたはずだ。 それなのに、実際にはこうして新たなカードを“作り” “配り” “管理”するという手間が増えている。

無駄が仕事を生み、そこにぶら下がる自分

郵便局としては、こういう行政の仕事が増えれば収益になります。 でもこういう「無駄が生む仕事」に自分もぶら下がっているのは間違いありません。

今回のICパスポート、行政の無駄を支えることで生まれる仕事です。 でも、それが本当に社会のためになっているのか??過去にも、復興支援の金券、アベノマスク、マイナンバー申請書(簡易書留) 全世帯へ配達したが、これからの人手不足を考えると、無駄を支えるの厳しくなる。

さらに今回の配達オペレーションは、 “必ず対面で、サインか押印必須” 宅配ボックス使用不可となっています。 受け取った受け取っていないのトラブル回避のためだろう。 相手は高齢者、チャイムを押し玄関まで出てくるのもやっとの事。そっからハンコとメガネ探して書けば老眼、字も書けない…配達完了まで何分かかるんだw 分かります、しょうがない事です…でもイラッときます。なぜなら高齢者世帯が多すぎる‼︎

このパスポートは、国からもらえるわけじゃない

このシルバーパスポート、当然ながらタダじゃない。 どこかから湧いて出たお金ではなく、現役世代から吸い上げた税金で支えられている。

「高齢者の移動支援」という名目は立派だが、

・本当に必要な人に行き渡っているのか?

・ただ「もらえるから使う」になっていないか?

私は郵便局の仕事としてこれを配ることで給料をもらっている。 でもそれが本当に社会のためになっているのかは、正直わからない。

こうした「バラまき」の制度が今後も続く限り、私たちはそれを支える側であり、同時にぶら下がる側でもあります。

高齢者や行政に絡む業務だから、このような制度があると分かりますが、関わらなけばその存在すら気づかない制度です。

今後、労働力不足が進む中で、こうした「無駄を支える仕事」はいつまで続けられるのか…。 そんなことを考えながら、今月はICパスポートを配達します。