新年度が始まります。
どこの職場でも、新しい風が吹くこの季節。人事異動や新卒の入社など、組織内の空気が変わる時期でもあります。
私の働く現場にも、今年18歳になる新卒社員が入ってくると聞きました。 最初は大卒かと思いきや「エ?」 まさかの高卒。 これには少し驚きました。
職場は40代〜50代がメインの“ミドル〜シニア中心”の構成。そこに10代の若者が加わるわけですが、
正直、馴染むのはなかなか大変だろうなと感じます。“採用しなくていけない”古典的なルールがあるのかもしれませんw
年齢差もありますし、扱う仕事もアナログ寄りで、若い感性にとっては刺激が少ないかもしれません。
こうした構成の中で、私が今あらためて考えているのは、「採用戦略として本当にこのままでいいのか?」ということです。 もっと社会経験のある層、すぐに現場に馴染める30〜40代をターゲットにする方が、組織としては安定するのではないかと感じるのです!
ここで、日本の主要な世代別出生数(≒生産年齢人口のもとになる数)を見てみましょう。
【世代別・出生数の比較】
■ 団塊の世代(1947~1949年生まれ)
戦後の第一次ベビーブーム期に生まれた人たち • 1947年:267.9万人 • 1948年:268.1万人 • 1949年:269.7万人 • 合計:約805万人
■ 団塊ジュニア世代(1971~1974年生まれ)
第二次ベビーブーム期に生まれた人たち • 1971年:200.1万人 • 1972年:203.9万人 • 1973年:209.2万人(ピーク) • 1974年:203.0万人 • 合計:約816万人
団塊世代の子どもとして生まれた世代で、出生数は団塊世代と同等かそれ以上の規模となりました。
■ これから社会に出てくる若年層(2006〜2009年生まれ/現在15〜18歳) • 2006年:109.2万人 • 2007年:108.9万人 • 2008年:109.1万人 • 2009年:107.0万人 • 合計:約434万人
こうして並べてみると一目瞭然です。 いま18歳前後の若者たちの出生数は、団塊ジュニア世代のほぼ半分程度にまで減っているのです。
つまり、これから社会に出てくる層は、単純に“数が少ない”。 そのうえ、人生経験も乏しく、社会的なルールやマナーをこれから学んでいく段階。 そのような若者が、年齢層が高く、昭和的な価値観も残る職場に飛び込んでいくのは、かなり大きな壁があると思います。
それならば人数も多く、社会経験もある30代後半、40代前半の層── たとえば「就職氷河期世代」やその少し下の「ポスト団塊ジュニア世代」を採用ターゲットにしたほうが、現場との親和性は高いはずです。
求人市場は今、人手不足の“売り手市場”ですが、ただ若いからという理由だけで採用しても、結果的に本人も職場も不幸になることがある。 逆に成熟した世代であれば、安定志向で長く働きたいという意欲を持つ人も多い。 そういう人たちに、正社員としての安定とやりがいを提供できる組織に変えていくことが、これからの持続的で、大きな企業経営には求められているのではないでしょうか。